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医療費における生涯コストおよび適正価格と医療の質の関係
新年明けましておめでとうございます。
本年もどうぞ宜しくお願い致します。

早速前歯のセラミックについて投稿させて頂きます。
本症例は当院で数年前に装着したセラミックについて知覚過敏が断続的に続いたため、施術者である私どもの責任において無償で再治療をさせて頂いたケースとなります。
患者さんには、まずお詫びと、貴重な時間を頂き再度通院していただいた事感謝申し上げます。
そして本投稿の意図として、今後歯科治療を検討させれる皆様に知って頂きたい事があります。
結論から述べますと、国民の健康を支える歯科医療が、特に歯科技工士にとって未来のある業界でなければならない、そのためには労力に見合った医療が適正価格で施される必要があるという事です。
それは、患者さんと歯科医療従事者、双方がwin-winな関係を構築し、適正な医療を提供し続ける環境維持につながります。
つまり患者さんには、施術内容に見合った適正価格の設定にご理解頂きたいのです。
労働に対する適切な対価が提供できなければ歯科技工士業界だけでなく歯科業界全体の地盤沈下が起きてしまうかもしれない【もう一部の地域ではすでに起きている?】と、危惧しています。
次に私の考えとして、全ての人工物は機能性を追求すると美しいものができる、それは私が好きなバイクだけでなく、車や建築、身近なアイテムや、私等が日々関わる歯科も例外無いと考えています。
歯科では人工物で失った組織を補いますが、それを補綴装置【セラミック、インプラント、入れ歯等】と呼びます。主に歯科技工士が関わる補綴装置製作は、作業工程が非常に多く、とても気を使う作業なのです。

今回、例としてセラミックの写真を参考データとして出しましたが、色調や形態に対する資料を、実際のセラミックに反映させるには、歯科技工士に多くの作業時間と労力が求められます。
更に美容に配慮したセラミックは、失敗が無いよう完成物を複数個作ることもあります。
これは失敗リスクが少なく成功率が高くなる一方で、歯科技工士の作業が倍、コストも倍になります。
また、技術の進歩でデジタル化が作業効率を上げたとはいえ、そもそもデジタル化に数百万単位の投資と毎年ライセンス料がかかるなど、効率上昇とともに経費も上がっているのが現実です。
ある一定以上のレベルを必要とするオーダーメイド診療は、患者さんだけでなく医療従事者にとっても大変な仕事であると知っていただきたいのです。
近年の物価高の影響も少なくありませんし、ワークライフバランスを重要視してきている社会の価値観の変化に歯科医院としても対応しなければなりません。
一方で、歯科技工料の低価格競争による現場の疲弊、歯科技工士の高い離職率、少子高齢化と経済性に対する不安から専門学校の定員割れなどが社会問題となりつつあります。
そこで諸隈歯科医院では、歯科医療従事者がより患者さんのためにベストを尽くせるよう適正価格【フェアプライス】を設定しています。
相対的な価格は他院より高いかもしれませんが、自信を持って相応の結果を提供し、患者さんの生涯コスト【ライフサイクルコスト】の削減に貢献したいと思います。
どうぞご理解の程よろしくお願い致します。
