Orthodontics
矯正歯科

健康な口元を目指す
矯正歯科治療
矯正歯科では「歯並びを直す」だけが目的でしょうか?
当院の考える矯正治療の目的は、「機能回復」「衛生環境改善」「見た目の改善」の3点です。
自身の歯を長く保たせるには、かみ合わせや歯並びを治して、口腔機能や口腔衛生環境の改善を試みる必要があります。矯正治療はその一環です。当院では矯正の相談も随時受け付けていますのでお気軽にご相談ください。
矯正歯科について
矯正歯科治療とは

矯正治療を通じて歯並びやかみ合わせを改善できれば、バランスよく食べ物を噛めるようになり、口元の清潔感も高まります。また、見た目の美しさだけでなく、健康面に関しても大きな効果が期待できるのも矯正治療の特徴です。
矯正歯科を受けるメリット
- 01
歯並びによる
コンプレックスから解放 - 02
清掃性の向上と病気の予防
- 03
消化器官への負担の軽減
Point !
矯正歯科はいつごろから始めたらいいの?

小児から矯正を考える場合、タイミングとしては小学校低学年(7~9才)です。その時期になると前歯の永久歯が生えてくるため、その永久歯をもとに統計学的に骨格の大きさと歯の大きさのバランスを予測することが可能です。また、成長とともに歯を移動させる点、骨の硬さも柔らかい点から、歯が動きやすく、治療費や治療期間が短くなる場合がございます。
成人矯正も行っています。歯の配置が難しくなってしまったケースに対しては矯正をしてから歯の治療を行った方が歯が長持ちする可能性が飛躍的に高くなります。治療の必要性や状態については資料をもとにご説明させていただきます。
当院の提供している
矯正歯科装置

マルチブラケット
矯正歯科治療に一番良く使用されているマルチブラケットといわれる装置です。マルチブラケットは、セラミックブラケットやロジウムコーティングワイヤーなどで審美的に目立たない様にも対応可能です。
- 治療期間
- 2年~2年半
※症例によって前後します - 治療回数
- 月1回
メリット
- 24時間矯正のためスムーズに治療ができます
- 幅広い症例に対応しています
- 実症例が多いため安心です
デメリット
- 保険診療以外の自費診療になります
- 装着時の違和感を覚える場合があります
- ケアがしづらくなる可能性があり口腔衛生管理に注意が必要です

床矯正
床矯正とは、床(しょう)と呼ばれるプレート状の装置を使い、装置についたネジを段階的に絞めていくことで歯列の幅を広げていく方法です。歯列を広げて整えるので抜歯をする必要がなく、装置は取り外しが可能なので、食事や歯磨きがしやすいのが特徴です。特に顎が成長段階の子供の矯正に適しています。
- 治療期間
- 半年~1年
※成長の段階に応じて前後します - 治療回数
- 月1回
メリット
- 小児期に行うと成人になってから抜歯をせずに矯正を終えられる可能性が高まります
- 治療の痛みが少ない治療法です
- 取り外しが出来るので、食事の際に邪魔になりません
- 取り外しが出来るので、ブラッシングがしやすい装置です
デメリット
- 保険診療以外の自費診療になります
- 混合歯列期6歳〜11歳くらいの子どもが対象となります
- 装着時の違和感を覚える場合があります
- 装着時間が少ないと十分な治療効果が得られません

マウスピース矯正
透明なマウスピースタイプの矯正装置です。
ブラケットやワイヤーを使用しないため、付けているのがほとんどわかりません。マウスピースを2週間ごとに新しいものに付け替えていくことで歯並びを改善していきます。
- 治療期間
- 2年半
- 治療回数
- 月1回
メリット
- 透明なので治療中なのが気付かれにくい装置です
- 金属アレルギーの心配がありません
- 取り外しができるので、ケアがしやすくなります
- 取り外しができるので、装着時の圧迫感や痛みは少なくなります
- 通院回数が少なくて済みます
デメリット
- 保険診療以外の自費診療になります
- 海外輸入となるため、お手元に届くまでに1か月以上の時間をいただく場合があります
- 患者様の症例によっては使用できない場合があります
- 1日の中で、20時間以上装着していただく必要があります
- 装着時間が短いと、マウスピースとの適合性が悪くなり、作り直す可能性が出てきます
- 最終段階のかみ合わせ調整の際にワイヤーを使用する場合があります
矯正治療の流れ
-
01
カウンセリング
カウンセリングでは、矯正治療の詳細や治療期間、費用の目安について詳しくお話しします。矯正治療に関する不安や疑問がある場合は、どのようなことでもお気軽にご質問ください。患者様が安心して治療を始められるよう、丁寧で分かりやすい説明を心がけています。
-
02
精密検査
患者様お一人おひとりに適切な治療計画を立てるために、歯型取りやCT撮影、レントゲン撮影、口腔内写真・顔面写真の撮影など、さまざまな精密検査を行います。加えて、顎関節の状態やむし歯、歯周病の検査も行い、総合的に診断を進めます。
-
03
治療計画の作成
精密検査で得られたデータをもとに、患者様それぞれに適した治療計画を作成します。治療内容や期間、費用について具体的にご説明し、患者様に十分ご納得いただいた上で治療を開始します。
-
04
口腔内清掃・ブラッシング指導
矯正治療を開始する前に、むし歯や歯周病を予防するために、歯磨き方法の指導や口腔内清掃を行います。また、治療計画によっては抜歯が必要な場合もあり、その場合はこの段階で抜歯を行います。
親知らずの抜歯や便宜抜歯がある場合はこのタイミングで行います。
-
05
治療開始
治療計画にご納得いただいた後、矯正治療を開始します。装置の装着は初回および2回目の治療で、40分から1時間ほどの時間が必要です。治療に使用する装置は、患者様それぞれの状態やニーズに合わせたものを選択します。
-
06
定期的な経過観察・矯正治療
治療期間は、患者様の顔の骨格や症状の複雑さにより大きく異なります。目安として平均的な治療期間は約2年ですが、具体的な期間については診断時に詳しくご説明します。
矯正治療期間は月に2回ほど来ていただく見込みです。
毎月、矯正歯科治療で1回、むし歯にならないようメインテナンス1回に通ってもらいます。 -
07
保定期間へ
治療期間は、患者様の顔の骨格や症状の複雑さに応じて異なりますが、目安として平均的に2年程度とされています。具体的な治療期間については診断時に詳しくご案内します。また、治療期間中は原則として月に1回のペースで通院いただくことが必要です。
当院では取り外し式のリテーナー提供しています。 -
08
矯正治療終了
保定期間が終わり、特に問題が見られなければ矯正治療は完了となります。矯正治療で整えた歯並びやかみ合わせを長く維持するためにも、年に1回程度の定期的なご来院をおすすめしています。
治療費
基本治療費
治療計画相談(コンサルティング) | 90分 15,000円〜※30分 5,000円 |
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再診料(主に経過観察時に行う検査等) | 4,400円 |
矯正治療
MTM(部分矯正) | 110,000円~ ※別途調整料がかかります。 |
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全顎矯正 | ワイヤータイプ 935,000円 マウスピースタイプ 990,000円 ※別途調整料がかかります。 |
キャンセル費用
自由診療開始後の無断キャンセル | 11,000円/30分 |
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小児矯正について
小児矯正とはじめる時期

近年、大人の矯正治療(成人矯正)が一般的になりつつありますが、治療期間や費用を考えると、子どものうちに矯正治療を始めることをおすすめします。
子どもの矯正治療は、大人の場合と比べて治療期間が短く、費用を抑えられるという利点があります。さらに、子どもの矯正治療には主に2つの開始時期があります。最初の矯正治療を始めるタイミングは、乳歯から永久歯に生え替わり始める時期で、一般的に6歳から10歳ごろを指します。2回目の矯正治療の開始時期は、永久歯が生え揃った12歳以降となります。ただし、永久歯列期の治療は、混合歯列期に矯正した歯並びを最終調整する仕上げの段階と考えられます。
早期からの小児矯正の重要性
矯正治療は歯並びや骨格が完全にできあがっていない時期は、矯正治療には適しているため、7~9歳からの開始をおすすめしています。
小児矯正では、顎や口の成長を考慮しながら調整を行うため、より自然で理想的な結果を期待できます。一方で、成人後の矯正治療では、成長が完了しているため治療範囲に制約が生じる場合や、抜歯が必要になるケースもあります。
小児矯正の費用は成人矯正の約半分ですが、成長に合わせた治療を行うため、治療期間が長くなることがあります。早期に始めることで、お子さんの将来の歯並びを整える大切なステップです。詳細はお気軽にお問い合わせください。
Point !
歯並びを悪くする生活習慣や癖も正します

お口の機能は、小さい頃から正しいアプローチをすることが大切です。顎の成長は遺伝的要因もありますが、生活習慣などの環境要因によっても影響を受けます。正しい顎の成長は歯並びだけでなく、呼吸、姿勢、全身の健康にも関わりがあります。ある一定の年齢を超えた後も継続する指しゃぶり・口呼吸・舌習癖は悪習癖となり骨格の成長に影響をもたらす可能性があります。ご家族で成長に合わせたサポートをしてあげてください。
こんな歯並びの乱れは
ありませんか?
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上顎前突(出っ歯)
上の歯列が下の歯列より前方に大きく突き出た状態です。特定の音の発音がしにくい、口呼吸、ドライマウスなどのリスクが高まります。
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下顎前突(しゃくれ)
下の歯列が上の歯列より前方に出ている状態です。「しゃくれ」とも呼ばれていて、食べ物を十分に噛み切れないので咀嚼にトラブルが生じます。
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空隙歯列(すきっ歯)
歯と歯の隙間が空いた状態です。すきっ歯や空隙歯列(くうげきしれつ)とも呼ばれています。空気が漏れるため発音に問題が出てきます。
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過蓋咬合
下の前歯が見えなくなってしまうほど、前歯のかみ合わせが深い状態です。上の前歯が大きく見えてしまったり、顎に負担がかかりやすい特徴があります。
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叢生(らんぐい歯・八重歯)
歯がバラバラに生えている状態です。叢生は特にブラッシングが難しいため、むし歯や歯周病の罹患リスクが高い傾向にあります。
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開咬(オープンバイト)
噛んだ時に奥歯でのみ噛み合って、前歯が開いている状態です。「オープンバイト」とも呼ばれ、口呼吸やドライマウスになりやすい傾向にあります。
歯並びの乱れを
そのままにしていると・・・
こんなお悩みが生まれることも・・・
矯正治療は、早めに始めるほど、効果的な結果が得られる可能性が高まります。歯並びや骨格がまだ発達段階にある時期は、矯正治療にとって非常に理想的なタイミングです。
歯並びの問題を放置してしまうと、以下のような悩みを引き起こす場合があります。
- 見た目の印象が悪くなり、自信を喪失する原因となる
- 顎変形症を引き起こす可能性がある
- むし歯や歯周病のリスクが高まる
- 顎関節症を発症するリスクが高まる
- 正確な発音が難しくなったり、咀嚼に支障をきたしたりする
- 顔の形が整わず、不均衡になる
もし歯を多く失ってしまっている場合は・・・

多くの歯を失った場合に、口全体の機能と美しさを回復するための包括的な治療を考えるべきです。
全顎を考えた治療では、失った歯を補うためにインプラント、ブリッジ、義歯などを用い、た歯並び・かみ合わせのフルコンストラクション(再構築)」を提案していきます。
また、治療後も問題が生じないよう予防に重点を置き、万が一悪化した場合にも適切な治療法を提供します。こうして治療前後も全体的なお口の健康を考えていきましょう。
患者様により良い矯正歯科を
提供するために
当院ではさまざまな矯正治療(マルチブラケット、床矯正、マウスピース型矯正など)、患者様それぞれに適した治療法を検討し、健康的な歯並びの実現を目指します。ブログでもその治療の様子や日々の研鑽している内容を掲載しています。ぜひご覧ください。