Preventive
予防歯科

何ものにも代え難い
あなたの歯を守る予防歯科
一本の歯の価値は100万円以上とされています。
この大切な一本の歯を安易に削ったり失ったりしないためには「手入れ」が絶対に必要です。失っても詰め物や被せ物を使用すればいい、とお考えになるかもしれませんが、補綴物はどれだけ優れた人工物であっても経年劣化しその効果は落ちていく可能性はありますし、その補綴物のために歯を削ることは避けなければなりません。
失ってから後悔してから遅かった、と後悔しないように予防歯科を実践していきましょう。
Point !
一本の歯の価値がなぜ100万円なの?

歯垢1gに含まれる細菌数は腸内物質1gより多いと言われており、体の入り口と出口は最も細菌が多い部位です。当院は、治療より予防が何倍も重要と考えています。 歯を残す為の努力・お口の健康を守る為の努力は治療2割・予防8割だと思います。
治療前も治療後も予防歯科による手入れがうまくいかなければ口腔機能は必ず悪くなっていくでしょう。
しかも、実は予防歯科は経済的負担軽減にもつながります!
予防歯科では、むし歯や歯周病にかかった部位を定期的にクリーニングします。
当院で予防歯科にかかる費用は年間3万円前後です。
かかる費用を算出してみますと、10年経っても30万円、20年経っても60万円、歯を失った時にかかる費用と失った健康・歯の価値(100万円)と比較してみればその費用対効果がわかるはずです。
なぜお口のメインテナンスが
必要なのか
歯を残すためにはその原因から守る必要があります

【抜歯の3大原因】をご存じですか?
- むし歯
- 歯周病
- かみ合わせによる破折
むし歯、歯周病だけで半数を上回る要因となっているのです。
むし歯も歯周病もある程度、予防できる病気であり、これらを見過ごしていると歯の寿命も短くなっていてしまうのです。
永久歯に生え変わってからの歯の「寿命」

6歳頃に奥歯(永久歯)が生えてから、前歯が生え変わり奥歯に向かって順番に永久歯に代わっていきます。日本人の歯の寿命は約50年といわれています。人生100年時代に突入していくなかで、このままでは全く歯を残せません。大人の最初の歯がはえるのは6歳ですが、単純に56歳で歯が徐々に無くなっていくとは考えたくはないですよね?
表でもわかるように、歯を失う3大原因のうち、セルフケア(自宅での歯磨き)で予防できるのは『むし歯』と『歯周病』です。
歯の寿命以上に歯を残し、100歳まで健康かつ自分の歯で食事や会話を楽しむにはセルフケアが欠かせません。
家での歯磨きはしっかりできる人でも、約80%程度しか歯磨きができていません。残りの約20%が積み重なると「歯垢・歯石」となり、歯周病菌・むし歯菌の「すみか(バイオフィルム)」になってしまいます。また「歯石」は歯磨きではとれません。歯を長持ちさせるにはこの「すみか(バイオフィルム)」を除去し、歯や歯茎を健康に保つことが必要なのです。
朝晩2回みがいている方・毎食後みがいている方、それぞれだと思いますが、歯磨きは回数や時間ではなく「質」が何よりも大切になります。
口の中の状態は人それぞれです。歯並びにあった清掃器具を選んだり、口腔状態に合わせた歯磨き粉を選ぶことでブラッシングの質が格段にアップします。
そこで・・・
セルフケア+プロフェッショナルケア
どちらのケアもしっかり行い自分の歯を残していきましょう。
予防歯科の分類
セルフケアとプロフェッショナルケア
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セルフケア
セルフケアとは、日常的に自分で行う口腔ケアのことを指します。主に歯ブラシや歯間ブラシ、デンタルフロスを使用して、食べ物の残りカスや歯垢を取り除く行為が含まれます。このセルフケアを通じて、むし歯や歯周病の原因となる細菌の増殖を抑え、口腔内を清潔に保つことで予防効果が期待できます。さらに、栄養バランスを意識した食事やよく噛む習慣もセルフケアの一環として重要です。
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プロフェッショナルケア
プロフェッショナルケアとは、歯科医院で専門的に行われるケアを指します。たとえば、歯石の除去や歯周病治療、フッ素塗布などがこれに含まれます。また、口腔環境が悪化している場合には、改善のための指導や食生活のアドバイスも提供されます。このケアでは、歯科医師や歯科衛生士が専門的な視点で口腔内を診断し、適切なケアを実施することで、問題を早期に発見・治療することが可能になります。
保険のメインテナンス・自由診療のメインテナンス
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保険のお口のメインテナンス
健康保険を利用して受けられる診療を指します。日本では健康保険制度により、一定の自己負担額で基本的な治療を受けることができます。ただし、この治療は最低限の健康を維持することを目的としているため、理想的な治療をすべて受けられるわけではありません。保険適用の予防歯科では、規定された治療方法や手順、受診間隔に従う必要があります。
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自由診療のお口のメインテナンス
自由診療では、治療費は全額自己負担となりますが、治療方法や材料、手順を自由に選択することが可能です。このため、患者様自身のニーズに合った適切な治療を選べることが大きなメリットです。費用は歯科医院ごとに設定されており、例えばPMTCでは、歯石やバイオフィルム、着色汚れを丁寧に除去し、仕上げにトリートメントやフッ素塗布を行うといった、より精密なケアが受けられます。
当院のお口のメインテナンス(プロフェッショナルケア)

唾液検査
将来にわたって健康な歯を維持したい方だけでなく、むし歯が心配なお子様や妊娠中の方、また、毎日歯磨きをしているにもかかわらずむし歯になりやすい方に特におすすめです。唾液検査を行うことで、むし歯の原因を特定し、より効果的な予防策を見つけることができます。

歯磨き指導(1時間)
歯科衛生士が患者様の口腔内で、正しい歯ブラシの使い方を実践的に指導します。歯ブラシの当て方、角度、力加減などを具体的に学び、実際に歯科衛生士のブラッシング方法を見て参考にすることが大切です。また、デンタルフロスや歯間ブラシといった補助清掃器具の使い方についても丁寧に説明し、日常ケアの質を高めます。

歯のクリーニング
歯科専用の器具と研磨剤を使用して、歯の隅々まで磨き上げる施術です。歯に付着した汚れや細菌をしっかりと取り除くことで、お口の中がすっきりと清潔になります。さらに、クリーニング後は汚れや細菌が歯に付きにくくなるため、むし歯や歯周病の予防にも高い効果が期待できます。

パーフェクトクリーニング
パーフェクトクリーニングでは、水と微粒子のパウダーを歯に吹き付けることで、タバコのヤニやコーヒーによる着色など、歯の表面にこびりついた頑固な汚れを効果的に除去します。歯の美しさと清潔感を取り戻すための高度なクリーニング法です。
予防歯科の治療詳細
治療期間・回数
- 治療期間
- 1日
- 治療回数
- 1回
自由診療のメインテナンスの注意点
- 保険診療以外の自費診療になります
- 継続的な来院や健診が必要となるため、ご自身によるスケジュール管理が求められます
- 普段から清潔に口腔内環境を維持している場合は、治療効果を実感しにくい場合があります
- 正しいセルフケアを実践しないと、むし歯や歯周病などのリスクが高まります
予防歯科の料金
だ液検査 | 2,200円〜 |
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定期歯科検診を受けましょう

近年、むし歯や歯周病を未然に防ぐ「予防」を目的として、定期的に歯科医院で検診を受ける方が増えてきました。
家庭での日々のブラッシングに加え、年に3〜4回の定期的な歯科検診を受けることで、むし歯や歯周病のリスクを大幅に減らすことが期待できます。
歯科検診では、歯ブラシだけでは取りきれない汚れを徹底的にクリーニングするほか、むし歯や歯周病の早期発見が可能です。さらに、顎関節症による顎の痛みや、噛むこと(咀嚼)や飲み込むこと(嚥下)といった機能に関する指導や治療も行っています。
また、ご自宅で行うセルフケアの正しい方法についても丁寧に指導し、日々のケアをより効果的にするサポートを提供しています。
定期検診の流れ
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01
ヒアリング
まずは前回来院時から気になること、変わったことチェックから。
お話をうかがいます。 -
02
今の口腔状態をチェック・唾液検査
いまの口腔状態をチェックします。
検査内容:歯周病の状態について、ポケットのサイズをはかります。その検知液で赤染めして汚れの付着具合をみます。その後、唾液検査により、唾液の性状を検査します。 -
03
患者様への教育
それぞれの患者様のお口の状態と唾液検査の結果をふまえて歯磨き指導・フッ素・食事指導を通して、包括的な指導・アドバイスを行います。
知識を高めることで予防に意識を傾けていただき、それを「教育」という形でサポートしています。
また重症化した症状に対しては早期に治療提案を行うことも同時に行っています。 -
04
お口のクリーニング
お口のクリーニングでは、歯の表面を丁寧に磨き、歯垢や歯石を取り除きます。また、フッ素塗布や口腔内のチェックも行い、むし歯や歯周病を予防します。定期的なクリーニングで歯を健康に保ちましょう。
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05
今の口腔状態をチェック・唾液検査
歯茎の状態やむし歯の有無を確認。
歯の表面・歯と歯の間・歯茎の中を、専用の研磨剤や器具を使って普段の歯磨き(セルフケア)で取り切れなかった汚れを除去していきます。
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06
口腔内写真の撮影
クリーニング後に口腔内の写真を撮ります。
全体写真を収めることで以前との変化も見て確認できます。 -
07
状態について説明
口腔内のチェックで見えてきた状態をお伝えします。
むし歯の有無や歯周病の進行状況など。 -
08
定期メインテナンス
定期的なメインテナンスの間隔は、お口の状態(ブラッシングの程度や年齢)によって変動します。
一つの目安としては、1ヶ月~3ヶ月(凄く良い状態の場合は6ヶ月の場合もあります)ごとに定期メインテナンスを行います。ここで問題がある場合は治療に移行します。※プロフェッショナルケアを行っても、
歯ブラシを怠ると虫歯や歯周病になってしまいます。しっかりとセルフケアを行いましょう。
患者様にお伝えしたいこと
予防歯科は、患者様の健康な歯を維持するための基本です。定期的な歯科検診と適切なケアにより、むし歯や歯周病を未然に防ぐことが可能です。当院では、カウンセリングや診査に十分な時間をかけ、患者様の口腔状態を詳細に把握しております。専門的なアドバイスを通じて、早期治療の重要性を強調し、患者様一人ひとりに最適な治療法をご提案いたします。痛みやトラブルが発生する前に、ぜひご相談ください。健康な口腔環境の維持に寄与します。

う蝕(うしょく)=知識で治すもの
う蝕は、「むし歯の進行状態」を指し、歯の組織(エナメル質や象牙質)が細菌によって蝕まれていく様子を指しています。
歯科医院でのプロフェッショナルケア(PMTCやスケーリング・ルートプレーニング)や日ごろのセルフケアなど知識が備わっていれば予防、対策ができる状況と言えるでしょう。
う窩(うか)=技術で治すもの
う蝕が放置されると、感染が広がり、実際に歯の中に形成された穴や空洞のことを指します。このため、早期の発見と治療が重要です。
歯に実際に穴が空いたり、むし歯がその中で進行している状態は知識では対処ができません。歯科技術を用いた本格的な治療を必要な状態です。
予防歯科のブログも
ご覧ください
当院では、予防歯科の重要性を大切にしています。むし歯や歯周病を防ぐための定期的なチェックやクリーニングは、健康な口内環境を保つために欠かせません。さらに、予防歯科に関する様々な情報や実践方法をブログでご紹介しています。ぜひご覧いただき、あなたの歯の健康を守るヒントを見つけてください。