Oral surgery
口腔外科

お口周りの悩みを解決する
口腔外科治療
歯科治療は主に外科治療が多くを占めています。
とくに口腔外科の範囲では、親知らずの抜歯、外傷の治療、歯の移植、歯周外科治療といった外科処置を伴うさまざまな治療内容が存在しています。
これらの治療は、患者様のお口周り、および口腔内の健康を維持・改善するために重要です。お口に関するご不安やお悩みがございましたら、安心してご相談ください。
親知らずの抜歯
親知らずの抜歯について

親知らずは必ず抜かなければならないわけではありません。治療や予防歯科で衛生面の管理、矯正治療によって親知らずの生える方向のコントロールができれば、将来歯を失った際に「歯の移植」の材料として応用できる場合があります。
しかし、それら治療・予防管理・生える方向のコントロールが難しい場合は、親知らずを残して将来起こり得るリスクを鑑みて患者様と話し合い抜歯を検討する場合があります。安心安全に抜歯を行うために当院ではCT撮影による3次元での診査診断を推奨しています。
Point !
親知らずの抜くか抜かないかの基準は?
親知らずを抜くかどうかの基準は、主に以下の点に基づきます。
まず、親知らずが正常に萌出しているか、または斜めや水平に生えているかを確認します。歯が周囲の歯に影響を与えている場合や、むし歯や歯周病になっていると判断された場合は、抜歯が推奨されます。また、歯の位置や患者様の年齢、全体的な口腔の健康状態も考慮されます。
外傷

不意な事故やスポーツによる外傷などで歯が欠けたり、抜けてしまう事態も口腔外科の範疇で対処いたします。
アクシデントで歯が折れたり抜けるなどの外傷で歯が抜けたり折れたりした時も諦めないでください。
Point !
実際歯が欠けたり抜けたらどうしたらいいの?
もし、抜けてしまった場合は最短で処置できるようにご来院いただき、受付にお申し出ください。注意点としては、
- ぬるい(体温)牛乳に入れて歯を歯科医院に持ってきてください
- 貴重な細胞がくっついている場合があるので取れた歯をゴシゴシ洗わないこと
- 歯の周囲の膜を洗い流さないよう、水道水では洗わない
- 乾かさないことが重要なため、汚れていない場合は、口の中に入れた状態で持ってきてもらう
処置がうまくいった場合は歯がくっついてくれるでしょう。
歯の移植

「自家歯牙移植(じかしがいしょく)」とは、お口の中でかみ合わせに使われていない歯を移植する治療法です。
大きなむし歯や歯周病、あるいは歯の破折が起きた場合、一般的にはインプラントやブリッジといった「失った部分を補うための治療」が選ばれることが多いのですが、自家歯牙移植はそれに代わる第三の治療法として選択することが可能です。この治療では、多くの場合、親知らずが移植用の歯として用いられますが、親知らずではなくてもかみ合わせに影響しない不要な歯であればドナーとして活用されます。
他の診療科目と連動した
口腔外科処置

インプラント
インプラント治療の前処置として、口腔外科範囲に及ぶ場合があります。
神経が近い場合などの難しい抜歯インプラント治療前に骨量が不足し、インプラント体を埋め込むのが難しい場合には骨造成や骨移植、軟組織の移植などの前処置を行うケースもあります。また抜歯や感染症予防のために顎骨内の治療を行うこともあります。

歯周外科処置
軽度から中等度であれば、歯周基本治療で対応可能ですが、それでも症状の改善が見込めない場合、歯周外科手術(フラップ手術)を行っています。
重度の歯周病の場合、歯肉が腫れ上がり歯がぐらついたり骨が溶けるなどして、歯を支える構造が損傷していることは十分にあり得ることです。このような場合、歯周病治療の一環として、歯肉や骨を切除し、歯を支えるための環境を整える手術を行います。