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オープンバリアメンブレン(CYTOPLAST TXT)を用いた歯根破折歯の抜歯同時骨増成術
定期的なメインテナンスを受診されていた患者さんの左下奥歯が腫れたとの連絡があり
口腔内を確認すると左下奥から2番目(下顎左側第一大臼歯)の歯肉が腫脹していました。
レントゲン撮影で状態を精査すると。。。


近心根の頬側皮質骨が炎症で無くなってきていました。
歯周ポケットも一部9mmを示し
典型的な歯根破折の症状でした。
抜歯の3大原因は虫歯・歯周病・破折です。
破折は、急に起こるのでなかなかコントロールすることができないのが実情です。
今回はなるべく長持ちする治療(再発率を少なくしたい)を希望されておられましたので第一選択をインプラント治療とし
念の為、意図的再植も想定したものの、抜歯後に歯根破折が目視で確認できたため
抜歯窩の丁寧な掻爬で、感染源やセメント質の残留が無いように徹底洗浄を行ないました。
GBR(骨誘導再生法)は
非吸収性フッ素樹脂(d-PTFE)オープンバリア・メンブレン(CYTOPLAST)を使用し
骨補填剤はGC社製のサイトグランスとHA(ハイドロキシアパタイト)の混合物を充填しました。
術後3週間後の口腔内です。
インプラントを行うために十分な骨のボリュームと角化歯肉が確保できています。
オープンバリアメンブレンのメリットは
1:源張切開を行う必要がない場合があること
2:裂開による感染リスクが少ないこと(注:1ヶ月以上のオープンバリアは推奨されておりません。)
3:術式が簡便であること
などが挙げられます。

メンブレン除去時

術後1ヶ月 上皮化しており
治癒経過良好です。

監修者情報
諸隈歯科医院
院長・歯学博士
諸隈 正和
Masakazu Morokuma / DDS PhD
- 略歴
- 日本大学歯学部卒業。同大学大学院歯学研究科修了後、専修医を経て2014年より諸隈歯科医院に勤務。2017年院長就任。再生医療認定医。千葉市稲毛区黒砂にて地域診療に従事。
- 専門分野
- インプラント、補綴治療(被せ物・入れ歯)、咬み合わせ、根管治療、矯正歯科など、機能回復を重視した総合歯科治療。顕微鏡やデジタル印象などの設備体制のもと、再治療を繰り返さない治療を目指す。
- 資格・所属
- 日本顎咬合学会 咬み合わせ認定医/日本口腔インプラント学会 /日本歯内療法学会 ほか。日本再生医療学会 再生医療認定医 2016年取得。
- 診療方針
- 「できる限り歯を残すこと」「しっかり噛める状態を回復すること」「その場しのぎで終わらせないこと」を大切にしています。初診時の説明から治療後のメンテナンスまで一貫して向き合い、長期的に安定する治療計画を重視しています。
- 患者様へのメッセージ
- 本ブログでは、千葉市・西千葉・みどり台周辺で歯科医院をお探しの方を中心に、診療現場で実際に多いご相談内容をもとに、治療の選択肢やそれぞれの利点・注意点を整理しています。専門的な内容も、できるだけわかりやすく、誇張なくお伝えすることを心がけています。「本当にこの治療でよいのか」「他の方法はないのか」と迷われた際は、一人で抱え込まずご相談ください。地域のかかりつけ歯科として、丁寧な説明と納得のうえで治療を選んでいただくことを大切にしています。
