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歯周組織再生療法
昨今の医療では単に病気を治すだけでなく、失われてしまった組織を再生させる再生療法が医科歯科共に行われています。
歯科の分野で昔から行われている再生療法が「歯周組織再生療法」です。
歯を支える歯周組織の一部である歯槽骨が歯周病によって失われてしまった時に、
人工骨と薬剤を用いて再生させることが出来ます。
こちらは術前のレントゲン写真です。
レントゲンは硬いものほど白く写ってくる性質がありますが、
この歯は歯の周囲の骨が溶けてしまい、代わりに歯の周りに歯石が沈着しています。
人工骨とエムドゲインを用いて歯周組織再生療法を施し、一年半後の写真がこちらです。
歯周病によって失われた骨は再生し、支える骨が無くなりかけ揺れていた歯は、ガッチリとした骨に支えられ健康な状態を維持できています。
歯周病は痛みをあまり感じないまま病態が進行する慢性疾患です。
歯周病によって心筋梗塞・早産・糖尿病の悪化・インフレエンザにかかりやすくなる・誤嚥性肺炎のリスク上昇など二次的にその他の病態を悪化させる可能性も指摘されています。
お口の健康から全身の健康へ、歯周病の早期発見・早期治療を心がけてください。
全ては患者さんの笑顔のために!