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半年かけて無事、インプラント治療を終えることが出来ました。
術前の写真です。
左下の第一大臼歯(奥から二番目の歯)が欠損しています。
ここからはマニアックなお話しです。
残根(歯の根)が残っていましたので、抜歯後、上皮の治癒を1ヶ月待ち、骨造成を行ったのち角化歯肉と言われる歯周病による抵抗性や衛生面を高めるために、歯肉弁根尖側移動術を行ないました。
歯肉の形態が安定したのち、写真にて色調採得を行い最終的なインプラントをセットしています。
術後の写真です。
審美麺や衛生面・強度を担保するために、インプラントの上部構造はチタンベースにナノジルコニアカスタムアバットメント、クラウンをジルコニアボンド にてセメント合着してあります。
ナノジルコニアアバットメントは強度があるうえに衛生的で生体親和性がよく、ジルコニアボンド の築成陶材スペースが稼げるため、愛用しています。
ジルコニアボンド はセメントアウトを行い易いように、マージン設定は歯肉炎ギリギリとしており、グラスアイオノマーセメントを使用しています。
患者さんは喜んで帰宅されました。
当院では、歯を失った方のためのオプションとしてインプラント、ブリッジ、義歯、歯の移植の4つの治療方法を準備しています。
今回はインプラントを紹介しましたが、その前に歯を失わないための日々のブラッシングが最も重要と考えています。
現在のチタンのインプラントが開発されておよそ30年。
まだまだインプラントが一生もつ治療かどうかは未知の領域です。
そのため、インプラントを希望される方もそうだない方も、まずはこれ以上はを失わないための日々の丁寧なブラッシングと、定期的な歯科医院への通院を心がけるようにしてください。
歯は削ったり抜いたりした部分を自己再生する能力はありません。
失ってから後悔することのないようにしましょう。
全ては患者さんの笑顔のために。