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再根管治療を行っていると
根管内に破折ファイルを認めることがあります。
治療の際に使用するファイルは先端が非常に細く
治療中に折れる事もあります。
破折ファイルが歯の内部に残ったとしても
感染が発生せず、病変が拡大しなければ除去しなくていい場合もありますが
当院では患者さんと話し合い
ほとんどの場合、除去を試みます。
術前の写真で近心頬側MB2に破折ファイルおよそ3mmを認めます。
4.5mm以下の長さでしたら超音波にて除去可能ですから
今回は破折ファイルの除去を試みました。
注意点としては根管が湾曲しているので
内側のパーフォレーションを起こさないよう器具操作の際は細心の注意をはらいます。
まずは根管明示を行いファイルの断面が見えるか確認し
キャリブレーション効果にて破折ファイルを浮き上がらせます。
破折ファイルが噛み込んだ歯質から外れて揺れてきたら
除去の80%が成功です。
最後は洗浄液にて破折アイルを浮き上がらせて、
根管充填をおこないました。
根管充填後のレントゲン写真です。
最後に
新型コロナウイルスの影響で不要不急の受診については控えてらっしゃる方もいらっしゃると思いますが
個人的には
痛みや不快感、歯の不具合で食事に困っている方などは
体力低下や栄養バランスの面からも
必要な治療は行っていかなければなりません。
新型コロナウイルスが流行する前から
歯科は医療従事者側の感染リスクが高いため
厚生労働省の指導のもと
歯科診療時の院内感染対策としての装置・器具の設置などの取り組みを行っており
安心して受診いただける環境で治療を行なっております。