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普段の治療内容は、国民の虫歯の現象から
インプラントや歯の保存(根管治療・CR修復・歯の移植・歯周再生療法)が多いなかで
もともとは、義歯専門の歯科医師として大学病院で学んできましたから
義歯治療に対する抵抗や苦手感はありません。
むしろに部分入れ歯(歯が数本残っている状態)はもっとも得意とする分野の1つです。
経歴にも書いてありますが義歯に関する書籍や論文もこれまで発表してきましたし
近々、学会誌でも投稿予定です。それについてはまた別でご報告させてもらいます。
さて、下記の患者さんは長年歯周病を患っており、歯の喪失とともに噛み合わせの崩壊が起きた患者さんです。
全身疾患も患っており、短期間で集中的に義歯を作りました。
歯の喪失も多数あり噛み合わせは不安定です。
まずは義歯の設計を明確にするためにも咬合診断していきます。
アペックスとタッピングポイントは一致しませんが、ある程度の収束地点はわかりました。
ブリッジにより欠損形態の単純化をはかります。私は普段からなるべく遊離端欠損か前歯中間欠損に移行させるよう心がけ
機能時に咬合力が左右均等になるように配慮します。フルクラムライン の設定にも関わってくるからです。
基本設計はリジット(rigid)な設計を心がけ、設計原則には、支持・把持・維持の順で設計の優先順位がありますから
歯の状況に合わせて設計を決めていきます。
最初はどこで噛んだらいいか迷いがありましたが、咬合が安定するポイントは決めてありますので
最終的には落ち着いてきました。
義歯の取り外しも最初は2分以上かかっており、大変なご様子でしたが
現在は、支台歯の安定とクラスプの調整で10秒ほどで義歯の着脱が可能です。
部分入れ歯は、患者さん個々の状況に合わせて設計原則を守れば長く使えますし、毎日の食事が楽になると思います。
もし部分入れ歯でお困りの方は当院までご連絡ください。
全ては患者さんの笑顔のために。