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2021 6/28にアクトシティ浜松コングレスセンターで開催された
Osseointegration study club of Japan (OJ)で
今年のミッドウィンターミーティングでの発表が認められ
正会員認定していただきました。
OJは日本でトップクラスのインプラント治療を行う歯科医療従事者の集まりであり
インプラント治療における功績が認められると正会員になれる非常にレベルの高い学会です。
しかし、インプラント治療は口腔機能回復に向けた一つの手段に過ぎず
安易に抜歯してインプラントを行われるケースが増えてきているため
歯科医師としての本分である歯の保存にも最大限注力し、
歯の欠損を補う一つの手段としてインプラント治療が存在するという認識です。
今年の浜松大会では
・限局的矯正歯科治療(LOT : Limited Orthodontic Treatment)を併用したインプラント治療
・歯の再植から外傷まで対応方法
がトピックとなった非常に有意義な大会でした。
特に歯の再植から外傷においては、日本のパイオニアであられます月星先生の講演は圧巻で
全集中で内容を咀嚼しつつ今後の治療に取り入れたい内容を以下にまとめてみました。
外傷歯の治癒は歯髄腔の石灰化で判断
EPT(+)になるには数年かかることも
サイナストラクトがみられた場合は根管治療が必要
抜髄歯の変色は髄空内に除去しきれていないタンパク質が残存している可能性がある
エナメル質の破折はマイクロリーケージによって今後感染根管治療が必要になる場合もある
外傷歯の根未完成歯で歯槽骨にintrutionを起こした場合は、感染を起こしていない可能性があるので経過観察で自然萌出を待つのもあり
外傷で完全脱臼は感染を起こしている可能性あるので根管治療が必要
根未完成歯の移植は歯根の完成度が70%程度で根完成が起こる可能性があり、根の完成が起きた場合は抜髄の必要はない
先天欠損において親知らずや過剰歯があり根未完成歯の移植は治療オプションとして有益である