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千葉で学校歯科医として10代のお口の中を見て思うことは
虫歯は減ったな、と。
けど、歯並びが悪い子が増えている気がします。
歯並びの悪さは、結果的に顎関節症につながる可能性があります。
顎関節症の症状で分かり易いのが2つです。
1 口が開かない(口を思い切り開けて入る指が2本程度で、だいたい25mm前後)
2 口は開くけど顎がゴリゴリ・コリコリ、カクカク音がある
顎関節は、
下顎の下顎頭と
上顎の関節窩の間に
関節円板と呼ばれる軟骨が介在しています。
関節円板には外側翼突筋がついており開口すると前に引っ張られます。
この関節円板は3mmから1mmの非常に繊細な組織で
関節円板の位置や形態が悪くなると顎関節症が発生します。
顎関節症は軽度だと
顎の動きが悪い程度で済みますが
悪化すると開口障害・肩こり・偏頭痛・頭頸部の筋の痙攣、歯髄炎などを発症するリスクがあります。
これらを咬合病と呼びます。
咬合病を認めた場合には顎関節の診断が必要です。
IPSGの稲葉先生が1980年代に提唱した分類では
stage Ⅰの on the disc stageⅡと Ⅲのoff the discがあり
これらをマニピュレーション、CRバイト、模型分析、CT、MRI、顎機能検査(zebris)にて情報収集して
どこを終着地点として治療を行うか計画し、顎関節治療および補綴治療にて改善をはかります。
諸隈歯科医院では顎関節治療にこのような形で取り組んでおりますが
顎関節症は悩んでいる方が大変おおく、自覚がない方も含めると潜在的な患者数はかなりの数になると思います。