ブログ
blog
blog
体調が悪い時に歯に違和感を感じたり、浮いた感じがしたり、疼く感じがあったり、噛むと痛かったり。
これらは歯の内部の感染が原因の根尖性歯周炎の典型的な症状の一つの可能性があります。
この患者さんも時々歯が疼くということで診察してみると
レントゲンで根尖に小さいながらも透過像を認め、打診痛を認めました。
早速、根管治療に取り掛かります。
被せ物の除去。
レジンコアとメタルピンを歯を傷めないように除去。
内部は黒く汚染されていました。。
一部には虫歯も認め、虫歯を除去すると穴が空いています。
染め出し液でさらに虫歯を除去していきます。
内部のガッタパーチャポイントを除去していくと破折ファイルを見つけました。
これも感染を助長する原因の一つとなるため除去していきます。
破折ファイルの長さは約2mmです。
アクセスホールをしっかり形成し、破折ファイルが見えるように環境を整え
超音波のキャビテーション効果を与えると数分で除去できました。
浮いてきた破折ファイルの断端が見えます。
最後は洗浄し、MTAにて根管充填。
従来のガッタパーチャでは出来なかったオーバー根充ができるので、MTAを密に詰めていくことだけに集中します。
術後のCT画像でも処置はうまくいきました。
今後はファイバーコアを立て補綴へ移行し、歯を作っていく予定です。