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新年が明けて早々に、破折ファイルの除去を行いました。
根尖病巣がある根管の先に、破折ファイルおよそ3.3mmがあるため
除去しなければ炎症は治りません。
術前、遠心根に破折ファイルを認めます。
形成後、キャビテーション効果で破折ファイル振動させ根管から取り出せました。
術後破折ファイルは除去できています。
術前にCTで破折ファイルの位置を確認し、寺内エンドで習得した根管の内湾側を専用の超音波チップにて180度形成、
最後はキャビテーション効果でファイルを除去することができました。
最後臼歯な上に、歯根が遠心傾斜した遠心根だったためアプローチが困難で、根管の形成量は大きくなってしまいました。。。
そこはMTAにて根管充填し補強、全体的な歯質残存量も多いことからクラウンで補綴し歯の温存を試みます。
次回は洗浄しMTAにて根管充填予定です。
破折ファイル除去を含めた根管治療は、歯周治療と同じくらい歯を守るために必要な処置です。
根尖病巣は歯周病と同じで、多くの場合慢性疾患であるため自覚症状に乏しく、
患者さんに病状を理解していただき治療に臨むには少しハードルが高い時もありますが、
諸隈歯科医院では的確な診断とアプローチでしっかり治すよう、患者さんに勧めています。