ブログ
blog
blog
以前ブログであげた奥歯を失って矯正治療とインプラント、セラミック修復にて
噛み合わせを改善した症例の詳しい内容について今回は説明させていただきます。
こちらは治療終了時、奥歯はインプラントが施されており
下顎前歯以外はセラミックで修復しています。
現在は定期的なメインテナンス中で
噛み合わせも良好で食事も問題なく行えているとのことでした。
処置前がどのような状態だったというと
このように奥歯が崩壊し失ったことで前歯でしか食事ができず
上の前歯が出っ歯になっていました。
過去に他院で入れ歯するも土台となる歯がぐらつき、
違和感もあって入れ歯がうまく使用できない状態でした。
歯周病が原因で現れる歯周ポケットは
予後不良で抜歯が必要な奥歯以外は治療で改善が可能と判断しました。
初診時の矯正分析では骨格性2級 歯槽性上下顎前突。
LAFH(Lower Anterior Facial Height)は1SDの範囲内でしたが
若干咬合挙上できるよ取りがあることがわかります。
レントゲン写真(セファロ写真 PA法)では下顎骨の右側変異が伺えます。
骨格の分析だけでなく側貌から軟組織(顔の表情)も分析し歯の位置と骨格の改善を行います。
初診時の模型です。
かなり上顎前歯がフレアアウト(病的出っ歯)していることが伺えます。
オーバーオールレイシオは
上顎が大きい傾向があり矯正だけでフレアアウトを改善しても
歯の間の隙間を閉じることが困難である可能性が高く
セラミック修復をしたとき歯が大きくなる可能性があることは
事前にお伝えしました。
矯正治療スタート時のレントゲン写真。
矯正前にインプラントを行って矯正の固定源としています。
矯正治療終了時。
歯の並びは改善しましたが
隙間を完全に閉じる事は診断通り困難でした。
噛み合わせの改善に向けた
咬合挙上量は1SD以内におさめることができました。
矯正によってフレアアウトが劇的に改善できました。
これだけでも見た目は大きく改善されていることが伺えます。
ここから仮歯を作っていき噛み合わせの改善を
本格的に進めていきました。
仮歯1回目
仮歯2回目
顎機能評価を行い歯だけでなく顎関節の機能障害も改善しました。
中心咬合位と中心位も生理的な一致を認めました。
最終的なセラミックを模型で微調整しながら
オーガンデンラボの歯科技工士 長谷川先生に作っていただきました。
デジタルに精通した素晴らしいテクニシャンです。
術後のレントゲン写真です。
調和が取れた口腔内を提供することができました。
骨格の歪み(右側変位)も改善されています。
矯正の分析値も改善を認めました。
紙合わせの動きをポッセルトフィギアで確認すると
顎運動の改善が明確に確認できました。
顔貌も改善されています。
術前の写真はありませんが
笑顔が自然でとても素敵になりました。
治療実施期間:3年半
治療費:390万円
諸隈歯科医院ではお口の悩みに対して
矯正治療から噛み合わせの改善・インプラント・歯周病・虫歯まで
ワントップのトップダウントリートメントにて
治療費の予算や希望に応じた治療計画を複数提案しています。
お口のことでお悩みの方は
お気軽にご連絡・ご相談ください。
043−241−0431
休診日:木日祝日
受付時間: 9:00〜12:00 14:00〜18:00