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レミエール症候群を知っていますか。
レミエール症候群とは嫌気性菌による敗血症であり
その中の症状の1つとして咽頭痛後に敗血症を起こした場合
抗生物質が普及した今も致死率は10%と高い確率を示しています。
また、そのレミエール症候群は、口腔常在菌の「フゾバクテリウム・ネクロフォラム菌」であることが明らかになっています。
さらにフゾバクテリウム属関連の報告において
2010年、35際の出産を5日後に控えたアジア人女性の体内で胎児が死亡した事例があります。(PMID 20093874)
病理解剖を行なったところ、羊水・胎盤・臍帯・胎児の肺と胃から「フゾバクテリウム・ヌクレアタム菌」が大量に検出され
胎児は劇症肺炎で死亡していました。
妊婦は妊娠中に妊娠中のホルモンバランスの崩壊で歯周病を発症していました。
フゾバクテリウム・ヌクレアタム菌のDNA検査は母親と一致したことから
感染経路は歯周組織の毛細血管を介したことが世界で初めて報告されました。
口腔感染症を単に歯科単独のことと捉えずに、お口と全身の健康がリンクしていることを知っていただけると幸いです。