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ある雑誌で糖尿病と歯周病の関係について特集が組まれていました。
昔から糖尿病と歯周病には相関関係があることは知られており
歯周病の改善は糖尿病の悪化を防ぐということです。
では、それに対して歯科からできるアプローチは
歯周病治療だけなのかとなると
答えはNOです。
歯周病は歯ブラシをきちんと行って、定期的な歯科を受診すれば
ある程度コントロールできますが
噛み合わせ由来の歯周病(咬合性外傷)は噛み合わせを改善しないと治りませんし
これは定期的なメインテナンスで改善することは困難なことが多いです。
噛み合わせの悪化を放置すると
食べにくさから
食物形態が硬いものから柔らかいものへ移行し
それによる栄養摂取の偏向は、糖質の摂取過多となり
その結果、筋力の低下を招いたりや糖尿病予備軍への一歩へとつながるリスクがあります。
噛み合わせは主に
顎関節
咬合(歯同士の接触)
の2つが調和して機能することで正常に機能します
顎関節は、体の中のあらゆる関節の中で唯一左右連動して動く特殊な関節です。
咬合を支える歯は非常に繊細な知覚を持ち、1000分の1mmの異物による違和感も検知します。
しかし、顎関節は歯とは異なり視覚的に異常を判断することが不可能ですし
1000分の1mmを視覚的に判断することも困難です。
そこで当院では顎関節症やその予備軍、歯並びが悪く矯正治療や複合的な治療が必要な方、咬合性外傷
に対しては動画に示したデジタル機器を用いた顎機能検査を実施して、
精密な噛み合わせの診断のもと治療計画を立てています
健康寿命を長く保つ為にも
糖尿病悪化予防の為にも
噛み合わせが悪いな、噛みにくいな、入れ歯が合わず食べにくな、顎がカクカクするな
などの症状がある方は、早期の治療か、診察をお勧めします。